最近、北海道で新しく酒蔵を開設するところが増えています。
本州から移転してくる酒蔵もあります。
何故か?
理由は、
近年の夏の高温で酒米の品質を維持するのが難しくなってきているから。
夏に異常な高温が長期にわたってつづくようになり、
作物の生育へも影響がでています。
当然、お米にも。
そこで本州にある酒蔵の中には、お酒の品質を保つためにも、
北海道のお米を使いだしていて、それならと酒蔵も近くに移転。
というパターンがでてきていて、
結果として、北海道に酒造が増えています。
もとから北海道にある酒蔵も含めて、
今日本酒のもっとも熱い地域になってきています。
半面、日本酒の消費量の減少は止まりません。
本当に良いお酒を造る日本各地の酒蔵が頑張っていますが、
酒好きの人でも、日本酒は敬遠する人も少なくない。
食事が、洋食中心になってきているのもありますが、
自分の周りでも、呑むの好きだけど日本酒は苦手、
という人も少なからずいます。
一方、海外での日本酒の人気が急上昇している事もあって、
海外へ目を向ける酒蔵も増えてきています。
確かに、ここカナダでも、
以前は、日本酒と言うと、大手の月桂冠など数種類しかありませんでしたが、
今は、リカーストアに行くと、まあ、あるわあるわ、
それも結構有名どころの高級酒まで。
カナダは、酒税がとても高いうえに、人件費も高騰しているので、
販売価格は地元のビールでも日本より高いと思います。
ましてや日本酒のような輸入品には、関税がかかるので、
おそらく日本で売っている値段の3倍になるものもあるでしょう。
ちなみに、カナダでも日本酒造りにチャレンジしている
日本人の杜氏さんがいて、良いものが出てきています。