日本一度数の高い日本酒として知られる「越後武士(えちごさむらい)」。
新潟県魚沼市の玉川酒造が作っています。
アルコール度数は、なんと46%!!
現在の酒税法では、このアルコール度数は清酒のカテゴリーではなく、
リキュールという分類になり、「日本一度数の高い日本酒」
という文言は当てはまらなくなりましたが、
製法は、日本酒と変わらないため、
焼酎より度数の高い日本酒として知られているそうです。
アルコール度数が高いというと、ウォッカが有名ですが、
こういった度数の高いお酒の飲み方のひとつとして、
冷凍庫に入れて冷やしておくというのがあります。
アルコール度数が高いため、凍らずにとろみがついたような
舌触りになって面白いです。
次回の帰国の際に買うモノのリストに入れておこうと思います。
ここで少しうんちくを言うと、(笑)
醸造でのアルコール度数は、通常二十数パーセント程度が限界です。
アルコールは、酵母が砂糖を分解して生成しますが、
それが進んでアルコール度数が上がってきて、
その二十数%を超えると、
酵母が、自身が生成したそのアルコールによって殺菌されてしまうからです。
面白い現象ですが、このため普通はこれ以上のアルコール度数のものは、
醸造ではつくれません。
そのため、この越後武士もそうですが、
醸造アルコールを添加しています。
これは、他の清酒でもこのようにアルコール添加しているものはあり、
それらは、本醸造と書かれています。
逆に、アルコール添加をせず、お米だけで作った清酒は、
純米酒と書かれています。