天然塩

塩の摂りすぎ注意というのはよく聞く話。

でも、塩分は料理の味に大きく影響します。

減塩が叫ばれて久しいですが、

そのせいで、塩＝悪

という図式ができあがっている人が多く、

とにかく塩を避けようとする人が多い。

結果として、その弊害で最近は

逆に塩分が足りていない人も増えています。

少なくとも、ひとつ言える事は、

塩分を全く摂らないというのは無理。

というか、いかなる生物も塩がなければ生存できない。

すごく重要なんです、生命維持に。

まずそれを理解したうえで、

そしたら、摂取量はどのくらい必要か。

となります。

むやみやたらに塩分を避けるのは大問題。

さらに、ひとくちに塩と言っても色々あります。

天然塩、精製塩、加工塩など。

天然の塩には、海水由来のミネラルが豊富に含まれています。

舐めた時に若干苦みを感じます。

精製塩は、文字通り精製した塩で、

そういったミネラルはほとんど含まれておらず

純粋に塩化ナトリウム（塩）のみです。

ここで避けるべきは、精製塩。

微量でもカラダには、ミネラルが必須です。

その　ミネラルのほとんど入っていない精製塩こそ、

徹底的に避けるべきものです。

でも、世の中に多く出回っているのは

精製塩の方で、天然塩に比べて安価です。

当然、飲食業でメインに使われているのはこちら。

高級料亭など、

よほどこだわりのあるお店なら違うでしょうけど。

だから外食もほどほどにしておくのが得策。

また、自分で塩を買う時には、

パッケージの裏側を見てください。

まず原材料が、海水だけ。

そして製法が、天日、または平釜と書いてある。

それが天然塩ですが、

さらに、確認するには、

ナトリウムの含有量をチェック。

〇〇パーセントなどと書いてあると思います。

これが 97％やそれ以上だと

ほぼミネラル無し、精製塩といえます。

塩というのは、化学式でいうと NaCl。

メーカーによって表示は様々ですが、

ナトリウム（Sodium）量で書いてある場合は、

食塩への換算が必要です。

たいていは１g あたりとか、小さじ１杯あたり

何mg といったカタチで表示されていると思いますが、

このナトリウム量に2.54 をかけて

1,000で割った値が食塩量になります。

そうすると、

天然塩であればだいたい95％以下になってくるはず。

なるべく自炊して、天然塩を使うのが

健康維持には一番です。

もちろん入れすぎはダメです。

料理の塩分濃度は、出来上がりの状態で１％

が適度な濃度と味とされています。

大まかな計算や見当でもいいので、

それを意識したらどうでしょう。

もちろん、これは健康で大きな疾患のない人です。

高血圧の人などは、普通の人とは食事からして違うので、

その辺りは、お医者さんと相談ですね。

ちなみに、さらに塩分を減らしても

料理の味を落とさず、

逆に旨味を爆上げする調理法もあります。

それが発酵調味料。

この話を、次回以降で少しづつしていきます。