前回の続き。
仕込んだ自家製醤油が1年経つと、
いよいよ完成です。
そこで絞るわけですが、これがちょっと難しい。
前回述べたとおり、
醤油麹は、麦と豆の麹でできています。
特に麦は粉砕されてかなり細かく
粉のようになっている部分があります。
この醪(もろみ)を絞るわけですが、
多少目の粗い布に入れて、手で少しづつ絞っていきます。
ところが、その細かい粉のようなモノが
直ぐに絞り布の目に詰まってしまってなかなか絞れない!!
これがなかなか難儀で、
中をかき混ぜたり持ち方を変えたりして絞りますが、
最終的にはまだまだ液体がタプンタプンしているのに
絞れなくなります。
もったいないけど仕方がない。
まあ、水気の多い醪を活用する方法を考えるのも
いいのだけど、どうせなら絞れるだけ絞って
たくさんの醤油を作りたい。
実は今、絞らずに2年くらいほったらかしにしてある
醤油の醪があります。
きっと熟成してかなり美味しくなっているのだろうけど、
今度は、もっと効率よく絞りたい!!
という事で策を練っています。
最初に、普通のザルで大まかなところを取り除いて、
ある程度粕を減らしてから絞り布で絞ろうかとか、
なんとなく考えています。
醤油蔵では、その対策として、
何十枚もの布にそれぞれ少しづつ醪を薄くのばして、
それらを全て重ねて上から圧力をかけて
絞っていくようなシステムになっています。
自分でしょうゆを作ると、なんでこんなことやるの?
というのが、わかってくるのもいい勉強になります。