カナダに住んでいると、日本では作れない
「本みりん」が自家製で楽しめるんです。
これって、海外在住の特権かもしれませんね。
日本では個人が酒類を作ると酒税法違反になりますが、
カナダでは合法なんです。
だから、日本の方は真似しちゃダメですよ!(笑)
前回の記事でも書いたように、我が家では白砂糖を一切使わず、
麹甘酒と自家製本みりんで代用しています。
本みりんって、実は飲んでも甘くて美味しいお酒なんです。
日本で最初にみりんが作られた頃は、
もともと飲むお酒だったそうですよ。
甘くてまろやかな味わいが、デザート感覚で楽しめるんです。
「本みりん」作りは結構単純でしかも失敗がまずありません。
高アルコール度数の蒸留酒を使うからなんです。
日本なら焼酎ですが、カナダでは焼酎が高いので、
基本的には同等品のウォッカで仕込んでいます。
私は毎年作っていて、ウォッカだけでなく、
ラム酒やブランデーでも「みりん」を仕込んでいます。
それぞれの蒸留酒の特徴が出て、味の違いを楽しめます。
ラム酒で作ったみりんは、スイーツの材料にぴったりです。
本みりんは、料理に使うと甘酒同様、
とても優しくて心地よい甘さになるんです。
砂糖のどぎつい、ベタっとした甘さとは対照的ですよ。
和食はもちろん、洋食や中華にも使えるので、
料理の幅がグッと広がります。
日本のみりん蔵が作る本当の本みりんも、
余分な材料を使わない純粋なものだから、
料理に使っても美味しくなるし、
甘いお酒としても楽しめます。
でも、スーパーで売っている
いろいろなモノが混ざった安い
「本みりん」や「みりん風調味料」
とはまったく別モノなので注意してください。
本みりんを自作できるのは、海外在住ならではの強みですね。
伝統的な日本の味を、新しい形で楽しむ。
それって、ちょっとわくわくしませんか?
私は次の仕込みが今から楽しみです。
日本食の味を守りながら、現地の材料で工夫する。
それが海外で暮らす日本人の醍醐味かもしれません。
本みりんづくりを通じて、
改めて日本の食文化の奥深さを感じています。
皆さんも、お住まいの地域で可能なら、
ぜひチャレンジしてみてください。